<接続した HDD をソフトウエア的に認識させない方法について>
WASH ユーザー情報 (97)
WASHP ユーザー情報 (14)
WASHD ユーザー情報 (7)
前回のユーザー情報で、HDDのクローンを作成した場合には、該当HDDを取り外す
か、BIOSでDisableと設定して使えなくしておくのがよいとお伝えしました。これをソフト
ウエア的に何とかできないか…とのご質問が複数ありましたので、次のような方法を
お知らせします。なお、この機能はもう少し改良したWASHM.COMの中で将来提供
したいと思っています。
※この方法では、HDDのMBR(先頭セクター)を一旦完全に消去してしまいますので、
必ず事前にMBRをストアしておくことが必修です。ご注意ください。また、以下の方法は、
WASHMのv1.50以降(現在の最新版は、v1.60です)でのみ実行可能です。
0.起動フロッピーで、MS−DOSを起動します。
1.WASHMで該当HDD(ここでは、説明のため#3とします)のMBRをストアします。
washm S #3 HDD3 #3のMBRをHDD3.MBRに保管
2.WASHMで該当HDDのMBRを完全消去します。
washm K #3 #3の領域情報ほか、全てを消去
3.元のWindowsなどのOSを再起動します。
当然ながら、将来該当HDDを起動ドライブとして利用するとか、リストアするとか、内容を
利用する場合は、MBRを復活しておく必要があります。
washm R #3 HDD3 #3のMBRをHDD3.MBRから復活
(接続された環境によっては#3が変更になる場合がありますでしょうから、#nの「n」をよく
確認してご利用ください)
(追加情報)
なお、領域の起動マーク(アクティブ設定)だけを操作する機能は、現在のところサポート
していません。FDISKでもアクティブ設定を取り消す機能はないようです。上記1.ででき
あがるHDD3.MBRをDEBUGなどでこの起動マークをリセットしておき、3.の復活をする
ことによりこのことが実現できますが、恐い操作ですのでお勧めしません。
最近、MBRがぐじゃぐじゃに壊れた例、OSのローダー部分のPBRも同様に壊れた例
(これはおそらくウイルスの仕業ではないかと思われる壊れ方!)や、ある有名なサード
パーティのパーティション操作ツールを使ったら、領域がまったく消えてしまった例、あるいは
パーティション分割をしたらパーティション重複、ヌケが出てアウトになった…などのご相談が
増えています。何のための○万円の投資、何のためのシステム保全ツール!かと思いますが、
WASHシリーズは、少なくとも保管元、複写元のHDDへは読み出しコマンドだけの発行で、
一切書き込みをすることはありません。
Linuxの各種ディストリビューションで、付属するFDISKでは、Windowsなどに付属する
FDISKとは異なり、4つまでの「基本パーティション」を作成することができます。しかし、
これらをFAT32に設定するには少しコツが必要かと思います。また、FIPSというツールで
領域サイズを変更したり元の大きな領域を分割するとFAT(32)特有のクラスター型式
(是非WASH.TXTをお読みください)がMS標準のものとは異なるものになったり、ディスク
や、OS内部の領域情報がMS標準のものとは異なるものになることがあります。マシンの
メーカーのプリインストール時や付属のリカバリーCDで復元した場合に既にこの標準では
ないケースもあります。WASHシリーズはこのすべてに対応していますが、このようなケース
にサードパーティのアプリケーションや他のバックアップツールではどうもおかしな動作を
している例もあるようですので、私たちの洗濯機と併用されるような場合は特にご注意ください。
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