楽しい水イカ(アオリイカ)釣りのご案内

水イカ

 水イカ(アオリイカ)はイカの中でも最も美味と言われ,寿司ネタにも使われます.北海道を除き全国的に生息していますが,南に行くほど大きくなるようで,種子島からも沖縄からも5〜7キロが釣れたとのニュースが入っています.7〜8月は産卵後のせいか形も数も落ちますが,一応年間通して釣れています.

 それではこの水イカの釣り方(福江流)を伝授します.(仕事もせずにイカばかり釣っている訳ではないので…念のため)

 なお,釣り方は2つの方法がありますが,ウキ釣りは私が長い時間をかけて開発した,仕掛け,場所,エサのアジなどの釣り方,付け方に貴重なノウハウ があります.特許を申請するほどのものではありませんが,「血と涙と汗の結 晶」であり,福江での4年にわたる単身赴任の思い出ともなるものです.何かの便で五島列島に来られるようなことがありましたら,ぜひこのイカ釣りの仕 掛けも用意され,傑作な遊びを堪能してください.

ポイント

 あまり深くなく,海底に藻が生えている湾のようなところ.潮がよく動くところがよろしい.安全のためにも足場のよい.終夜電灯が点いている(明かりに寄って来る小魚がイカの餌にもなる)波止等が最良のポイントです.よく釣れるのは朝夕のまずめ,特にこの時間が満潮直後になる日が狙い目です。福江では3〜4月頃は同じ波止に2キロクラスを狙って地元の人や私と同じような転勤族が同じ波止にずらっと並ぶことがあります.暗くなると電気浮きが次々と消しこみ,あちらこちらで「来たぞ!」の声が飛び交います.

 

 

 

 (ただいま制作途中です,,,,,,,,)

 

 

 魚屋さんで一皿100〜200円の子ア

ジを買って来ます。大きさは15pくらい

が最適。右図のような仕掛けで、糸の先に

 

アジの尻尾をくくり、30mほど先のポイ

ントに投げておきます。しばらく待ってい

ると、イカが餌のアジに食いつき勢いよく

糸を引っ張ります。そこでリールを巻いて

慎重に糸をたぐりよせながら、イカを引っ

かける道具(地元ではガゼとかイガと呼び

ます)を道糸に通して滑らし、海に落とし

ます。更にゆっくりたぐりよせるとイカが

先の針に引っかかって上がってくるという

あんばいです。

 

 

 

 まず近くの海に10pほどのアジゴを釣

りに出かけます。アジが釣れない時期にはボラ

の子でもよいそうです。釣ったアジはぶくぶく

ポンプで生かして、イカの釣り場に行き、右図

のような仕掛けで竿を振りポイントにアジを投

げ込みます。辛抱強く当たりを待ちます。イカ

がアジを捕えると(「乗る」と言います)浮き

が完全に沈んでしまうので、慌てずゆっくりと

リールを巻いて糸フケを取ります。竿を立てる

と竿先にイカの体重を感じ、素直に手前に引か

れてくるなら(沖に逃げるようなら糸を送る)

少し竿をあおってやると先の針にイカが引っか

かります。竿を持つ手に相当な抵抗が加わり、

こうなるともうしめたものですが、強引に糸を

巻かず、糸を張ってやるだけで自然にイカが水

面に浮いてくるので引き寄せ、タモ等で取り込

みます。

 

 

 

 イカは冷凍することにより長期保存ができますし、食味がほとんど落ちませんので、

すぐ食べないのなら冷蔵庫の冷凍室に入れておきます。裏表の表皮薄皮を丹念にはぎ取

りますが、タオルで身を強くつまむようにするときれいに取れます。この薄皮を除いて

しまうことが食味に影響しますので指が痛くなるまで執っこくやります。皮をはぎなが

                 ら耳と身の間に指を入れ耳を取り外します。耳も

                 裏表の皮をはぎ取っておきます。下足(ゲソ)は

                 湯引きするので洗っておきますが、好みで湯引き

                 でなく塩をまぶしてヌルヌルを取るだけでも食べ

                 れます。身、耳を布巾でふき水を切ります。左図

                 のように「身を縦にたんざくに切る」のが正解。

                 刺身醤油とわさびで食べると頬が落ちる!ほどの

                 おいしさです。この刺身のほか焼いたり、煮付け

                 たり…美味この上ありません。